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今の市場がどのような位置、姿にあるか、常に考えておくことが大事です。
●「傾向」 「勢い」 「クセ」がわからなくなったときそうは言っても「100人いれば100通りの相場見通しがある」と言われるのが為替相場です。
これらがわからなくなったとき、道路の交通渋滞になぞらえて判断する方法があります。
それが「渋滞理論」です。
市場参加者の心理を判断する方法として試してみてください。
●工事渋滞(あらかじめ重要会議などの日程がわかっている場合)市場の動き:様子見、小動き対応:無理して市場に参加せず、その結果を待つ●事故渋滞(市場に影響ある出来事の発生。
天災や大会社の倒産)市場の動き:瞬間乱高下対応:まず行動し、結果はあとで考える生き残ることが大事、一刻も早くその場所から離れる>●自然渋滞(はっきりした理由がわからず底堅い、または軟調気味)市場の動き:じりじりと一方向へ対応:通貨当局や投機家、大口投資家の声に注目図表411交通渋滞になぞらえた相場の見方Lesson 20織り込み済み-外国為替は過去より未来を見るQ.景気指標が予想どおりなのに為替相場は予想と遣う方向で動きました。
なぜですか?相場の大きな動きがあったときに、新聞やニュースのコメントで、よく「材料出尽くしで、ドルが買われた(売られた)」というような説明を聞いたことがありませんか。
市場参加者は、将来起こりうること(材料)を想定して、現在持っているポジションのリスクヘッジをしたり、投機ポジションをつくったりします。
結果が判明すると、それは材料ではなく「事実」となり、ディーラーは「その巻は終わり」と考えます。
為替相場変動の説明で、「Sell the Rumor, Buy the Fact」(うわさで売り、結果発表後買い戻し)「Buy the Rumor, Sell the Fact」(うわさで買い、結果発表後は売り)という言葉がありますが、まさにこのような現象を表しているのです。
[例1 ] 「米国の財務長官が交代するらしい」といううわさ正式発表になったとき、 「正式発表だ。
この人ならば、ドルはきっと高くなるはずだ」と思っていたら、逆にドルは安くなった。
これはおかしい、と不思議に思うことがときどき起こります。
これこそが「材料出尽くし」の現象で、 「相場に織り込み済み」ということです。
それは、このような行動パターンから説明されます。
先読みして売買ポジションを手仕舞い持っていた(相場に織込み)(材料出尽くし)・その後、後任(ドル高派、またはドル安派)によっては、そこから新たな動きに出ます。
[例2]経済指標の予想と実際(図表4-2)特に米国の指標についてはこの動きが顕著に出てきます。
米国の指標はほとんど発表日が決まっています。
たとえば、別表(図表316、 p.68)は、 2007年4月の米国経済指標の予定日ですが、金融機関や調査会社は競って予想数字を発表します。
図表412経済指標と為替相場の関係・あらかじめわかっている指標に対し、予想を知ります。
・結果が予想に比べ大きかったのか小さかったのか、によりその後の行動を起こします。
@米国の小売売上高が発表(A)。
-前月に続いて個人消費意欲の高さを示すよい数字だ。
-米国の経済の強さは継続している。
-ファンダメンタルズからはドル買い材料だ(ドル買い要因)。
Aしかし、瞬間ドル高になった(B)が、その後ドルがじりじりと下がっている(C)。
B「何が原因か?」を考える。
(イ)多くの人たちが、ドルが上昇することを想定して発表前(Y)にドルを買っていたかもしれない。
-発表後にドルを買う人はほとんどいない状態となる。
(ロ)むしろ、あらかじめ買っていた人たちは、早く売って利益を出したいと思う(D) (ドル安要因)。
-利益が出なくても早く手元のドルを売って損を出すことを避けなければ、というムードになる。
-そのうち我先にとドル売りを行う事態となる(E)。
(ハ)あるいは、ファンダメンタルズの読み方が間違っていたかもしれない。
-発表後に逆、つまりドル安円高に動くケースも少なくない。
「うわさで買って、事実で手仕舞い」となる(ドル安要因)。
Cその後、(ニ)経済が拡大していると判断すれば、いったん売られたドルも、その後買い戻され、上昇することになる(F)。
(ホ)複雑ですが経済は生きていることを実感する場面です。
こうして、ファンダメンタルズから導かれる結論とは逆に相場が動いてしまうケースがあります。
注意点発表時の相場環境により反応の度合いが違いますので、以下の2点は気をつけましょう。
すなわち、@市場は、一ドル安材料に反応しやすい地合か-ドル高材料に反応しやすい地合かA指標自体が一減少(下落)傾向にあるのか一増加(上昇)傾向にあるのか一分岐点となるような傾向が出てきたか、です。
たとえば、ドル高基調のときのドル安材料が出たときの例・この先しばらくはドル高円安が見込まれる相場心理が形成されているとき、参加者はドルが安くなり買い時と思えば、すぐにドル買いに走ります。
・仮に短期的に円に有利で、ドルに不利なニュースが出てもその反応はわずかで、ドルが少し安くなったあとすぐにまたドル高の基調に戻る、という現象になります。
Lesson 21円相場の歴史-三つの目で頭に詰め込むQ.円相場の値動きを覚えるために、どのような方法がありますか?為替相場をじっくり眺めたことがありますか。
長期から短期まで、また、月単位(月足)から1分刻みの相場まで、数多くの期間やインターバルのグラフがあります。
それぞれ形も動きもクセも違い、よく眺めていると思いがけないメッセージを発見することがあります。
図表413国際金融市場の歴史と円相場(2007/2/28)(円/ドル)・航海に出るときの羅針盤のようなものです。
・この35年間で、 360円から80円まで、 4.5倍も円が強くなりました。
5年後、 10年後の相場の世界は、どんなふうに見えるでしょうか。
・米大統領の任期4年ごとの円相場(図表4-3)は面白い動きが出ています。
わかりますか。
図表414円相場・鳥の目(円/ドル) [二重] 19717580859095200005(出所) Bloomberg.1995年以降、奇数年ごとに大きなイベントあり.ドル円相場は、米大統領の任期中に1回方向転換あり(通商政策 と為替相場の歴史的関係)○ ・情報ソースを広げ、数カ月や1年単位で相場の動きを分析するものです。
10-20円の大きな動きが年に1回、それもドル上昇でなく、ドル下落で顕著に現れることが読み取れます。
・中期トレンドを見つけ、その転換点を知っておきます。
図表4-5円相場・魚の目(円/ドル)2006年後半に長期円高トレンドから転換のサイン。
1ドル=100円以上の円高は1995年以降なし。
ただし過去2回挑戦 してきたので、3回目は要注意。
・虫のようにじっと一点にとどまり、どんな動きも見逃さない観察眼を持ち、極短期的な値動きを中心に今の動きを分析するものです。
・毎日、相場表やチャートをつくることで、相場感覚を体に絡みつかせるための手法です。
図表416円相場・虫の目●東京市場は小動きでも海外市場では変動が大きい(24′7の世界を 体感)。
相場にはトレンドと波動がある(リズムをつかむ)。
Lesson 22相場の特徴-チャートポイントにヒントありQ.外国為替取引に役に立つ相場のクセや特徴がありますか?相場というのは、一本調子で上がり続けるとか、下がり続けるということは通常はありません。
その波の規則性を探していけば、思いがけない発見があるかもしれません。
たとえば・「山」と「山」、あるいは「谷」と「谷」のサイクルの日数・「山」から「谷」、 「谷」から「山」に切り返したあとの反発幅・トレンドラインを破ったあとの勢い、などこのときにフイボナッチ級数(第3章Lesson16参照)を活用すると、すかし絵のようにいろいろな動きが見えてきます。
「120円/80円」「112円/108円」「111.20円/110.80円」みんな2と8に関係ある数字です。

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